DELLの新型XPS発表会に呼んでいただいたので参加してきました。
2015年1月に発売したXPS 13は前年比5倍も売れており、グッドデザイン賞をはじめとする数々のアワードを受賞。ユーザーから高い評価を受けており、「最高のマシン」という声も。カカクコムのユーザーレビューも5段階中平均4.78という高い水準を保っています。
その高い人気を誇るXPSは従来直販のみだったものの店に置かせてほしいという家電量販店からの強い要望があり、販売店舗は380店舗に拡大予定。
続いてクライアント製品&ソリューションマーケティング本部コンシューマー製品部マネジャーの添田貴嗣氏による新型XPSの発表。
更に某A社の13インチノートことAppleのMacBook Airとの比較。5.2mmの極薄ベゼルのおかげで13インチディスプレイが11インチ級のボディに収まっており、フットプリントが17%も削減できています。また、バッテリー駆動時間も世界最長の18時間。
発表にはありませんでしたが追って質問したところ、これに加え純正のUSB type Cアクセサリとして外部バッテリーも用意され24時間の駆動も可能になるとのこと。
クアッドコアプロセッサに最新のDDR4メモリを搭載、4K IGZOディスプレイを搭載し、それを動かす独立したグラフィックスカードを装備。XPS 13では物足りないヘビーユーザー向けのハイエンドノートパソコンとなっています。
気になる発売日ですがデルの直販で本日より早速販売開始。量販店では11月中旬より発売される予定となっています。
続いて、今回デザインを担当したマック・トシユキ・タナカさんによるデザインのプレゼンテーションです。
デザイナーのマック・タナカ氏によるデザインの紹介
マック・トシユキ・タナカさんにバトンタッチ。マックさんは日本人ですが日本を離れて久しく日本語を喋るのが苦手ということで、通訳を通しての発表となりました。デザイナーとしてのキャリアは東芝から始めダイナブックのデザインを担当。2003年にDELLに移籍し今に至ります。
XPSのコンセプトは世界で最も小さく美しいノートパソコン。多くの他の会社が偽物の素材で擬似的に高級感を演出している中で、XPSは素材の選定から本物志向に拘ったそうです。
他社がノートパソコンの小ささをアピールする際にそのZ軸の薄さを誇張する傾向にある中で、XPSはX軸・Y軸も重要視。実際に持ち運ぶ中で本体のフットプリントが小さく収まるように設計し、13インチサイズのディスプレイを11インチ級のサイズのノートパソコンに落としこむ事を目標にしたとのこと。
我々も魔法使いではないので11インチサイズの13インチディスプレイを作る事はできない。ということで、XPSのコンパクトサイズを実現にするにあたって鍵となった3つのイノベーション「アルミ削り出し」「少ベゼルディスプレイ」「カーボンファイバー」を紹介してくれました。
実際に工場から持ちだしたアルミの一枚板。これをホンダが世界に誇るスポーツカー「NSX」のエンジンやシャーシに用いているものと同じ手法で削りだしているそうです。
他社の「カーボンファイバー」を謳う素材と違い、XPSに採用されているものは本物の織り込んだカーボンファイバーで、旅客機などに採用されているものと同じ。高い強度を誇っており、その証拠にカンカンと叩いて金属音が出る事をデモしてくれました。
キーボード裏にはマグネシウムをインサートモールディング技術で流し込み、カーボンファイバーによる強度をさらに補強。これにより他社より若干重量が増えるものの、剛性を確保しているとのことです。
発表会後にハンズオンの時間があったので、複数の記事にまとめました。以下のリンクから。
XPS 13とXPS 15のハンズオンは以下のエントリから。
XPS 13/XPS 15の素材の質感は以下のエントリから。
新型MacBookとの比較は以下のエントリから。
XPS 13・XPS 15は直販サイトから本日より発売開始されています。